📋 この用語の要点
PC・スマホ・外付けHDD等の買取・売却前に行うデータ削除作業。単純な初期化だけではデータ復元される可能性があり、専用ソフトでの上書き消去や物理破壊が必要。個人情報保護法・改正法でも事業者・個人の責任が明示される。
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個人情報削除とは
個人情報削除(こじんじょうほうさくじょ)とは、PC・スマートフォン・タブレット・外付けハードディスク・USBメモリなどの記憶媒体を売却・廃棄する前に、個人情報・データを安全に消去する作業のこと。単純な「ファイル削除」「ゴミ箱を空にする」だけでは、専用ソフトでデータ復元される可能性が高く、悪用されるリスクがある。個人情報保護法・改正個人情報保護法(2022年4月施行)でも、事業者・個人の情報管理責任が明示されている。
機器別の削除手順
Windows PC
- OneDrive・Googleドライブ等のクラウド連携を切断
- Microsoftアカウントから機器をログアウト
- 「設定→更新とセキュリティ→回復→このPCを初期状態に戻す」を実行
- 「ドライブを完全にクリーンアップする」オプションを選択
- 追加で専用ソフト(DBAN・BitRaser等)で上書き消去を行うとさらに安全
Mac
- iCloud・Apple IDからサインアウト
- 「FileVault」をオン状態のまま「ディスクユーティリティ」で消去
- macOSを再インストール(OS Recovery)
- T2チップ搭載モデルやAppleシリコンモデルは、初期化=暗号化キー破棄でデータ復元はほぼ不可能
iPhone・iPad
- 「設定→Apple ID→探す→iPhoneを探す」をOFF
- 「設定→一般→転送またはiPhoneをリセット→すべてのコンテンツと設定を消去」
- SIMカードを取り外す
- iCloud・Apple Payの連携解除確認
Android
- Googleアカウントから機器をログアウト
- 「設定→システム→リセット→工場出荷時設定にリセット」
- SIMカード・SDカードを取り外す
- FRP(Factory Reset Protection)解除のため必ずアカウントログアウト後に初期化
外付けHDD・SSD・USBメモリ
- OS標準のフォーマット機能では不十分
- DBAN(Darik\’s Boot And Nuke)等の専用ソフトで「3回上書き消去」
- SSDは「Secure Erase」コマンド対応モデルなら専用ソフトで実行
- 機密性が極めて高い場合は物理破壊(ドリル穴あけ・粉砕)
復元される可能性のあるデータ
- 写真・動画・連絡先・メール
- クレジットカード番号・銀行口座情報
- SNSログイン情報・パスワード
- 業務メール・取引先情報・契約書
- 位置情報・行動履歴
- 個人を特定できる音声・映像
個人情報削除を怠った場合のリスク
(1)中古品の流通を通じて個人情報が第三者に渡り、なりすまし詐欺・SNS乗っ取り・銀行口座不正アクセスの被害
(2)業務情報の漏洩で会社からの損害賠償請求や、取引先からの信用失墜
(3)写真・動画の流出で名誉毀損・プライバシー侵害
(4)個人情報保護法違反(事業者の場合は最高1億円の罰金)
2024年の消費生活センター相談データでは、中古機器経由の個人情報流出による被害が年間2000件超に達している。
買取業者の個人情報管理
古物商許可業者は法律上、買取時に売主の身分証確認を行う義務がある(古物営業法第15条)。買取時には運転免許証・パスポート・健康保険証等のコピーを提示することになる。
業者側の個人情報管理:(1)プライバシーマーク(Pマーク)取得業者を選ぶ、(2)個人情報取扱規程の公開を確認、(3)古物台帳の保管期限(3年)を意識。遺品整理で大量の機器を処分する場合は、専門業者で「個人情報削除証明書」を発行してもらえるサービスを利用すると安心。
よくある質問(FAQ)
個人情報削除は誰が監修していますか?
本記事は行政書士 山本 愛が監修しています。
個人情報削除に関する相談はどこにすればいいですか?
当サイトの編集部までお問い合わせフォームからご相談ください。
用語集の他の項目はどこから見られますか?
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✏️ 編集部より
端末を手放す前にバックアップを取り、メーカーの譲渡前の案内に従ってアカウント解除と消去を進めてください。業者へ委託する場合も、方法と作業結果の確認を省かないようにしましょう。
行政書士 山本 愛
監修:行政書士 山本 愛
