📋 この用語の要点
真贋(しんがん)とは、品物が「本物(真品)」か「偽物(贋作)」かを判定すること。ブランド品・時計・宝飾・骨董・古銭・絵画・サインなど高単価品の現金化では避けて通れない重要工程です。鑑定士の経験と科学的検査(蛍光X線・素材分析等)で判定され、真贋証明書付きなら査定額が大きく上がるのが特徴。逆に贋作と判明すれば買取不可になります。
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真贋(しんがん)とは
真贋とは、その品物がブランドや作家・産地・時代の本物(真品)か、それを模倣した偽物(贋作)かを判定することです。読み方は「しんがん」。買取業界では英語でオーセンティケーション(Authentication)とも呼ばれます。
高単価品の中古市場には常に偽物が紛れ込んでおり、特にブランドバッグ・時計・宝飾・古美術・絵画・サイン色紙などは贋作が多数流通しています。買取業者の査定では、まず真贋判定が行われ、本物と確認できて初めて査定額が提示されます。
真贋判定の主な方法
1. シリアル番号・型番チェック
ブランド品・時計はメーカー登録のシリアル番号を照合。番号が存在しない、製造年と矛盾するモデル番号は贋作の可能性が高い。
2. 縫製・素材の検査
糸の本数・縫い目の間隔・革質・金属の光沢などを熟練鑑定士が確認。本物特有の質感と仕上げを判定します。
3. 刻印・ロゴの精度
ブランドロゴの位置・フォント・深さ・対称性を高倍率ルーペで観察。偽物は微妙にずれている、フォントが太い・細いなどの差があります。
4. 蛍光X線分析(貴金属・古銭)
金・プラチナ・銀の純度を非破壊で測定する科学的検査。地金価値判定にも使われ、貴金属の現金化では標準的な検査です。
5. 鑑定書・付属品照合
ギャランティカード・保証書・鑑定書のシリアル一致を確認。骨董・古美術では共箱(ともばこ)・落款・署名の照合も重要です。
6. データベース照合
業界共有の盗品データベース(JADMA等)、過去の取引履歴を照合し、流通の正当性を確認します。
真贋判定が特に重要な品目
- ブランドバッグ・財布:エルメス・シャネル・ルイヴィトン・グッチ等
- 高級時計:ロレックス・パテック・オメガ・カルティエ等
- 宝飾品:ダイヤモンド・ルビー・サファイア・パール
- 古美術・骨董:掛軸・茶道具・浮世絵・仏像
- 古銭・古紙幣・記念硬貨:特に明治・大正期の希少貨幣
- サイン色紙・直筆原稿:有名人・スポーツ選手・作家
信頼できる鑑定機関と業者
個人での真贋判定は極めて困難です。次の機関・業者を活用しましょう。
- 専門買取業者の社内鑑定士:バイセル・福ちゃん等の大手は経験豊富な鑑定士を抱える
- 真贋鑑定専門会社:エンタラスト・モウダなどの第三者鑑定機関
- 美術倶楽部・古美術商組合:骨董・絵画は加盟業者の鑑定が信頼される
- 宝石鑑別機関:中央宝石研究所(CGL)・GIA(国際的)
真贋証明書のメリット
真贋証明書(オーセンティケーション証明書)が付くと、査定額が10〜30%上がることがあります。さらに再販時の信頼性も高く、海外バイヤーへの売却も可能に。長期保有や高額売却を検討する場合は、有料(数千円〜)でも鑑定を受ける価値があります。
贋作売却のリスク(売る側の責任)
知らずに贋作を売却した場合でも、売主に瑕疵担保責任(契約不適合責任)が発生する可能性があります(民法562条)。買主から返金請求を受けるケースもあるため、「価値が分からない品物は専門鑑定を経てから売却」が原則です。古物商の業者間取引なら鑑定責任は業者側に移転しますが、個人間取引(フリマ・オークション)では出品者責任が問われます。
よくある質問(FAQ)
Q. 個人で真贋判定をする方法はありますか?
A. ネットの真贋判定ガイドはありますが、プロでも判別困難な精巧な偽物が増えており、個人判定は危険です。専門業者の無料鑑定査定を活用するのが確実です。
Q. 真贋判定が「グレー(判別不能)」と言われた場合は?
A. 別の業者・鑑定機関でセカンドオピニオンを取りましょう。鑑定士によって判断が分かれる微妙な品もあり、3社程度の判定を比較するのが安全です。
Q. 偽物と判定された品物はどうすればいいですか?
A. 贋作の販売・譲渡は商標法違反・詐欺罪のリスクがあります。リサイクル業者にも引き取ってもらえません。家庭で破棄するか、消費生活センターに相談してください。
Q. 鑑定書付きでも偽物の可能性はありますか?
A. 残念ながらゼロではありません。鑑定書自体が偽造されているケースもあります。信頼できる鑑定機関(GIA・中央宝石研究所等)の本物の鑑定書か、シリアル番号で機関に問い合わせて確認できます。
Q. 真贋判定の料金はいくらですか?
A. 買取業者の査定の一環としてなら無料が一般的。独立した第三者鑑定機関は1点あたり3,000〜10,000円が目安。高額品(時計・宝飾)では1万円以上かかることもあります。
✏️ 橘 結衣より
真贋判定は、現金化の中でも一番ドキドキする工程です。私が立ち会った遺品整理の現場でも、「祖母から譲り受けたエルメスのバッグ」が贋作と判定されて落胆されたケースもあれば、逆に「価値が分からない掛軸」が本物の名作と判明して数十万円の査定がついたケースもあります。専門鑑定の力は本当に大きい。自己判断で処分する前に、必ず信頼できる業者の真贋確認を受けてください。
監修:行政書士 山本 愛
