📋 この用語の要点
スクラップ価格は金属屑(古鉄・銅・アルミ・真鍮等)の素材買取価格。重量×素材別単価で査定。家電解体・建物解体・工場閉鎖時の廃材処分で活用される。
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スクラップ価格とは
スクラップ価格(すくらっぷかかく)とは、不要になった金属製品を「素材」として再利用するための原料価格のこと。鉄・銅・アルミ・真鍮・ステンレス・鉛などの金属を、解体・切断・分別して、製鉄所・精錬所に供給するための取引。重量×素材別単価で査定される。重量買取(貴金属)と類似だが、対象が「卑金属(ひきんぞく)」の点で異なる。
主要金属のスクラップ価格(2026年目安)
| 古鉄(H1・H2・H3) | 1kg 30〜45円 |
| 銅(裸銅線・銅板) | 1kg 900〜1300円 |
| 銅(被覆銅線・モーター含み) | 1kg 600〜900円 |
| 真鍮(黄銅) | 1kg 400〜600円 |
| アルミ(純アルミ・サッシ) | 1kg 150〜250円 |
| アルミ(アルミ缶圧縮品) | 1kg 130〜200円 |
| ステンレス(SUS304・SUS316) | 1kg 150〜300円 |
| 鉛(バッテリー・配管) | 1kg 100〜200円 |
これらの相場は日々変動し、LME(London Metal Exchange)の国際商品相場に連動する。為替(円安)の影響も大きい。
スクラップ買取の対象品
- 電線・モーター・コイル:銅・アルミの主要供給源
- 給湯器・エアコン・冷蔵庫の解体物:銅管・モーター・コンプレッサー
- 建物解体時の屑:鉄骨・配管・サッシ・電線
- 工場・町工場の屑:プレス屑・切粉・廃機械
- 自動車のスクラップ:エンジン・ラジエーター・触媒(白金族金属含む)
- 食器・調理器具:ステンレス鍋・銅鍋・銀器(一部)
触媒(自動車・産業)の高額スクラップ
自動車の排気触媒には、白金・パラジウム・ロジウムの白金族金属が含まれる。
触媒1個の買取相場:5千〜10万円(車種・触媒タイプによる)
ハイブリッド車の触媒:1〜30万円(白金族金属の含有量が高い)
これらは特殊な専門業者でないと適正評価されない。自動車スクラップ業者と触媒専門業者の相見積もりが必須。
スクラップ買取の流れ
- 事前見積もり:写真・重量で概算査定
- 持込or出張:出張買取対応の業者あり
- 計量・分別:業者の電子計量器で重量確定
- 査定額提示:単価×重量で算出
- 古物商許可番号・本人確認書類提示
- 現金または振込で支払い
事業者のスクラップ処分
事業者(建設会社・町工場・解体業者)が出すスクラップは、産業廃棄物管理票(マニフェスト)の発行が必要。
(1)排出事業者の責任:適正処理の確認義務
(2)スクラップ業者:金属屑買取業の許可(古物商と別の許可)
(3)マニフェスト:A〜E票の管理、5年保管
(4)税務処理:スクラップ売却益は雑収入として処理、棚卸資産の評価減と区別
違法業者に処分依頼すると、不法投棄に巻き込まれるリスクがあるため要注意。
個人がスクラップを売る場面
- 家電解体(古いエアコン・給湯器の銅管)
- 古い自転車・バイクの解体
- 大型機械(旋盤・フライス盤)の処分
- 建物解体時の鉄骨・配管
- 遺品整理で出た古い金属製品
個人レベルなら近所のスクラップ業者・解体業者に持ち込み、業者に出張回収依頼する方法もある。リサイクル法対象品(家電4品目)はスクラップではなく家電リサイクル法に従う。
スクラップと貴金属の境界
金歯・銀歯・歯科用金属:純度落ちのスクラップとして地金価値で買取。
金メッキ品(GP・GF):地金価値はほぼゼロ。スクラップとしても価値小。
真鍮製のドアノブ・水栓:スクラップ価格(1kg400〜600円)
銀製食器・銀器:純度刻印付きならスクラップではなく重量買取(高単価)。
「ただの古い金属」と思っても、金・銀・プラチナの含有量があれば貴金属専門の買取店で査定する価値はある。
よくある質問(FAQ)
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本記事は税理士 増田 良之が監修しています。
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✏️ 編集部より
スクラップ価格は買取・現金化の現場で頻出する重要用語です。基本を押さえておくことで、契約や査定の場面でトラブルを避けられます。
税理士 増田 良之
監修:税理士 増田 良之
